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『ドラゴン学』(「火を吐くガルカの会」発足にあたって) FFXIを初めてプレイした時のことだ。初期ジョブ選択画面に並んだスタンダードジョブの一覧を眺めて、僕は脈絡もなくあることを思い出した。 高田延彦 vs 武藤敬司。 新日本プロレス対UWFインターナショナルの対抗戦、そのメインイベントだ。1995年10月9日だから、もう10年以上も昔のことになる。場所は東京ドームだった。当時経営難に陥っていたUWFインターが、古巣の新日本プロレスに胸を借りる形で実現した一戦だったように記憶している。対等な立場では成しえなかったカードとはいえ、日本中のプロレスファンと格闘技ファンが、こぞって注目した一戦だった。僕は友人宅でテレビ観戦した。六畳間とお飾り程度のキッチン、ユニットバスのついたワンルームマンションに、十数人がつめかけ、熱気だけならドームにも負けていなかった。 その夜、僕らは賭けをしていた。オールドスタイルを代表する武藤敬司と、格闘技路線の牽引者の一人である高田延彦、ガチでやりあえばどちらが強いかという疑問に加え、当たればそこそこのお金が入るという魅力が僕らを熱くした。オッズが何対何だったのか、今となっては覚えていないが、自分が武藤に賭けたことだけは憶えている。その上、僕は居並ぶプロレスファンの前で広言を吐いた。 「勝つのは武藤敬司、高田は出戻りだから今回は仕方ないね。第二戦があるなら勝たせてもらえるんじゃないかな。決め技は足四の字とか、ボストンクラブとか、サソリ固めとか、プロレス的でいてあくまで無理のない技を使って、ギブアップで勝つ。試合時間は、正味の半分以下だと思うよ」 半ばハッタリだった。その時の皆の反応がどうだったか、得意満面で浮かれていた僕の記憶にない。ただ、試合後のなんともいえぬ雰囲気だけは憶えている。半ばヤケぎみにテレビに食い入る者、しらけた表情で黙り込む者、さっさと掛け金の清算を始める者、しかしそれぞれが共通して失望感を湛えていた。僕はその時になってようやく、自分の発言がいかに空気を読まないものだったかに気付いた。 たまたま当たったハッタリの内容ではない。そんなことは、斜に構えて勘ぐれば誰でも思いつく。僕はプロレスファンの中にあって、唯一人の異分子だった。プロレスの試合と「暗黙の了解」が切り離せないように、見る側にも「暗黙の了解」が必要だ。 "誰だよ、こんな奴呼んだの" 僕の存在ごと黙殺し、ようやく盛り上がりを見せ始めた彼らに背を向け、一人家路についた。 話がいささか横道にそれたが、要するにこういうことだ。 最初に選べるのは、FF的でありながら、FFを知らない者でも無理なく受け容れられるジョブのみだ。戦士、モンク、白魔道士、黒魔道士、赤魔道士、シーフ、そしてエキストラジョブのナイトや暗黒騎士。いきなり、ものまね士や青魔導士を出すような愚は犯していない、その点に安心した。試合開始直後に、いきなり雪崩式バックブリーカーを繰り出すような不調法は、観客の気を殺ぐ結果に繋がりかねない。 ジラートで追加された、忍者や侍、召喚士に対しても(竜騎士は除く)、まだ納得できた。見た目のわりに痛くない技が増えたような気もしたが、考え方次第でどうとでもなる範囲だ。敵に真っ向から立ち向かう忍者も、背後から斬りかかる侍も、かろうじて愛嬌の内だ。 そして今回のアトルガン、僕はとうとう出会ってしまった、どう贔屓目に考えても、相手の協力なくしては成立しようがない技に。コルセアとからくり士はまだいい。問題は青魔道士だ。こいつにはリアリティがない。一介の人間がモンスターの技を使用できる、その理由として青魔法は弱すぎる。ファイナルファンタジーシリーズなのだから、と言ってしまえばそれまでだが、青魔法とはそういうものなんだという、暗黙の了解無しでは成立しえないジョブだ。 しかし、その一方で、僕は新たな可能性にも気づいていた。 体格が同じくらいのプロレスラー同士であれば、到底無理に思える技も、片方が人間離れした大男ならばどうだろう。たとえば、アンドレ・ザ・ジャイアントだったら、チェ・ホンマンだったらどうだろうか。絶対に無理だと言い切れるだろうか。僕はテレビで見たチェ・ホンマンの試合を思い出した。凄まじい突進力だった。心理的な駆け引きとか、技の応酬などとは無縁の、一方的な試合だった。あの勢いで無理やり担ぎ上げ、コーナーポストに載せて、身動きができぬように首根っこを捕まえ、すかさずバックブリーカー・・・。 そう、その瞬間に僕は確信した。 ヴァナ・ディールにあって青魔法を使いうる唯一の種族は、ガルカ(※クリック)に他ならない。 巨大な体躯、生肉を食らう口、尖った歯、太くて長い腕、四本しかない指、爬虫類を思わせる尻尾・・・ヴァナ・ディールにあって、「火を吐く」ことが許される存在は、およそ人間らしからぬこれらの特徴をもつ、ガルカのみだ。いや、「火を吐く」ことによって到達するのが、ガルカ本来の姿に違いない。ガルカの最終形態こそが、青魔道士なのだ。 かつてメイン竜騎士を選択した僕は、このジョブを「子竜使い」と呼んだ。それはFFXIの竜騎士と、自分のイメージする竜騎士との妥協点を模索した結果の、やむない措置だった。しかし、青魔道士に関して、それはあてはまらない。なぜなら、「火を吐く」ガルカは青魔道士ではなく、『怪獣』なのだから。ガルカは『怪獣』の不完全体だったからこそ、火を吐くことができなかったのだ。 我等が語り部ラオグリムは、自らの憎悪に身を焼かれ、悪しき闇の王と成り果てた。我等は決して同じ徹を踏んではならない。憎悪に打ち克ち、数多の試練を乗り越えて、己の真の姿を見出さなくてはならない。 我等はここに宣言する。すべてのガルカが正しき道を歩み、正当なる手段を持って自らを補完するために。 ようこそ、道の為来たれ! 我等は今ここに、 「火を吐くガルカの会」を発足する。
by Griblock
| 2006-10-26 06:40
| FFXI
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