カテゴリ
リンク集
LSサイトへ
-Hyper Notorious Galkans- 義兄弟ブログ 月の砂漠をホーリーボルト ガルカの兄弟達 A launch カタパルトで攻撃だ! Crystal Knights 酔っぱらいガルカの後付日記 赤ガルカ in Alexander マッスル紀行 ガルガル日記 3歩進んで2歩デングリ のりまき屋 聖鯖ブログ群 チョロのヴァナディール漂流記 BitMap Brain - 8bit,16b・・・ 「ぼー」の仕事&FF11ライフ☆ へべれけぇ 【脳筋】【いりませんか?】 FFXI関連 超私的偏見Blog えぷろん猫のFF11日記 ぽん吉のモキュッとヴァナ日記♪ その他 駄目主婦モランコモッチョリ日記 ざんぶろんぞの怪人日記 Let's talk about living dead tonight ~今夜、ゾンビについて語ろう~ ひとり旅に出る。 びーんち日記 Andy Days work&rock のほほんにしかた。のお茶漬けな日々 九州ラーメン紀行 以前の記事
検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
夜勤明けの今朝、眠い目をこすりながら帰り支度をしている僕を呼びつけて、上司が言った。 「新しい体重計を買ってきたから、ためしに乗ってみろ」 なにやら、150キロまで計れるデジタル体重計らしい。 ふと思った。前に体重を量ったのはいつだったろうか。思い出せない。 僕は体重を聞かれるたびに、こう答えることにしている。 「だいたい100キロ前後です」 ウケを狙う時ならこうだ。 「0.1トンってとこですね」 さらに、クライエントの年寄り相手なら、こう答える。 「ああ、○○さん3人分ですよ」 下世話な期待に目を輝かせている上司に辟易しながら、勧められるがままに体重計に乗った。 「いつも言ってるじゃないですか、100キロ前後ですって。もう長いこと、そこらあたりを行ったり来たりしてますよ。こうみえても、専門学校時代に、一気に30キロのダイエットを敢行した事があるんですけどね。ええ、水泳とトンカツダイエットを併用して、3ヶ月で30キロ痩せました。トンカツダイエットってのは、朝飯にトンカツみたいなカロリーの高いものを食べて、それっきり昼も夜も食べないダイエットです。効くんですよ、これが。やっぱ、痩せるためには食わないのが一番ですね。まぁ、あの時はリバウンドもすごかったなぁ。クラスメイトに可愛い女の子がいたんです。その子が僕に言ったんですよ、『グリさんって、痩せると顔が大きく見えるね』って。ショックでした。帰りにマクドナルドでハンバーガー7つ食いました。あっという間に戻りましたよ。0.1トンに」 自嘲気味に笑いながら、文字盤を見た。 ありえないものが目に映った。 124kg 「すげえなぁオイ、こんな体重、相撲取りとプロレスラー以外で見たことないぞ」 手を叩いて喜ぶ上司に愛想笑いを返しながら、僕は激しく狼狽していた。 124kg・・・124キログラム・・・百二十四キログラム・・・ひゃくにじゅうよんきろぐらむ・・・最新鋭ドルビーサラウンドシステムのような勢いで、右から左から渦を巻きながら頭の中にこだました。僕にとって未知の領域である。 実を言うと、112kgまでは経験があったのだ。かつて、まっとうなサラリーマン業を営んでいた頃に、半年ほどではあったが、会長の運転手兼付き人という、要職なんだか閑職なんだかよくわからない業務をおしつけられたことがあった。 この会長という人、戦後のどさくさにまぎれて商売を興し、一代で巨万の富を築いた知る人ぞ知る立志伝中の人物であるだけのことはあって、大層な難物だった。まず、筋金入りの人種差別主義者であり、職業差別主義者であり、拝金主義者であり、セクハラ野郎であり、つま先から頭のてっぺんまで男尊女卑でこりかたまっている上に、ハゲで猫嫌いでもあった。 フェミニストで売っていた僕は、この会長とそりが合わなかった。何度ぶん殴って辞めてやろうかと思ったか知れない。その度にぐっと我慢し続けたのは、僕が筋金入りのヒューマニストであり、ストイシストであると同時に、まだ若くて右も左もわからなかったからだ。そして、給料が破格であったからだ。 その代わりに、太った。ストレスからくる過食症に陥り、大学時代は空手で鳴らした僕の身体は、卒業後半年を待たずして、ミシュラン坊やのように変貌した。会長は僕をブーちゃんと名付け、ことあるごとに扱き下ろした。見るに見かねた上司が新たな人身御供を見つけ、僕と挿げ替えてくれなかったら、僕はあのまま際限なく膨らみ続けて、家のドアから出られなくなっていただろう。思い出したくもない、悪夢のような半年間だった。 余談ではあるが、僕の代りを仰せつかった中途採用の人柱は、その後三月程たったある日、会長を乗せた社用車で本社地下駐車場の壁に突っ込んだ。聞いた話によると、ベンツのフロントグリルがぐちゃぐちゃだったそうだ。何があったのか、原因がなんだったのか、事故を起こした生贄氏がその後どうなったのか、下っ端社員の僕らにはようとして知れなかった。 まだ記憶に新しい大阪オフ会の翌日、宿泊したカプセルホテルの隣の定食屋で、朝っぱらからトンカツ定食と大盛りご飯をかき込む僕を見て、Dskill君は心の底からこいつはヤヴァイと思ったらしい。 少し走りこんだらどうですか、僕は20キロくらい走れますよ。彼はそう言った。そうだろう、彼なら走れるさ。正直、冬の日本海に飛び込んで、隣の朝鮮半島まで泳いでいきそうな彼のイメージから言って、20キロという距離はいささか短すぎるのではないかという気がしたのだが、たぶん彼の言う20キロというのは、単なるハーフマラソンと同じ距離のことではなく、重い背嚢を肩にからい、鉄の塊のような○○工業製○○式○○(本人の事情により伏字多し)を頭上に捧げ持ってのことに違いない。僕も彼ほどではないにしても、言いにくいことをズバリと言い切ったDskill君に報いるために、せいぜい頑張りたいと思う。 わかってる、自分でもわかってる、僕にはもう後がないことくらい。 春先の職員検診で、まだ若いんだから中年太りには早すぎるよと言った医師に、僕は昔からこの体型であって特に経年変化の結果この体型になったわけではありませんから、これは中年太りなどではありませんと食ってかかった自分が恥ずかしい。 さっそく仕事帰りのその足で、最寄のスイミングスクールに入会金を払ってきた僕は、今年の夏には浅黒い肌と白い歯の似合う海の男になっていることだろう。「うみんちゅ」とか呼ばれてるかもしれない。 そして、最後の不摂生とばかりに訪れたステーキハウスで、240gサーロインステーキと、180g豚テキ、おかわり自由のライス3皿をたいらげ、デザートのコーヒーパフェに舌鼓をうちつつ誓ったのである。 「必ず、必ずや痩せてみせる。」 このブログをご覧の皆さん、並びにLSの皆さん、Griblockは今後暫く健康的な生活目指して邁進する所存です。よって、暫くはログイン時間が激減するやも知れませんが、ご心配なく。きっと今の半分くらいの目方になって戻ってきます。
by Griblock
| 2006-03-22 19:28
| 日常
|
ファン申請 |
||